眼の疾患について

緑内障

緑内障は眼圧により視神経が障害されて視野が狭くなる病気です。
日本人の20人に1人は緑内障と言われています。
初期から中期は自覚なく進行し、失明することもあります。
早めに検査を受け進行の予防をすることが大切です。
特に40歳を超えたら緑内障の検査を受けることをおすすめします。

白内障

水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。
白内障はさまざまな原因で起こりますが、最も多いのは加齢によるものです。

当院では白内障の手術は行っておりません。
白内障の状態や眼の他の病気、全身疾患の有無、患者様のご希望などを伺いながら、最適な紹介先を一緒に考えていきます。

眼鏡、コンタクトレンズ処方

・眼鏡
小さなお子様から白内障の術後の患者様までそれぞれの年齢、疾患に応じた眼鏡処方を丁寧に行っています。
眼鏡処方がきっかけとなって眼の病気が発見されることもありますので眼科での眼鏡処方が大切です。

・コンタクトレンズ
コンタクトレンズによる、角膜感染症や結膜炎などの眼の障害が年々増えております。
コンタクトレンズのご利用には、眼科医により適切な処方と定期的な検査をおすすめします。
当院では遠近両用のコンタクトレンズなども処方しております。

お子様の視力

視力の発達は生後直後より始まり、7-8歳ぐらいまでに発達していきます。
視力の発達を阻害する強い遠視や近視、乱視、斜視、白内障などの眼の病気を見逃さず、
適切な時期に治療をすることが大切です。

3歳児健診だけでなく、4-5歳の時にも正確な視力検査を受けることをおすすめします。
また小学校や中学校で近視が進行するお子様が増加しています。
ゲームやパソコンなどの近業の増加が影響していると言われています。
適切な眼鏡の処方や指導が大切ですので、眼科医までご相談ください。

花粉症

花粉症は、花粉が原因(アレルゲン)となって、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が表れる、アレルギー疾患です。
花粉症は、花粉が飛散する約3~4週間前から抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤の点眼や内服を始めると、症状を大幅におさえることができます。
当院では、一人一人の症状や生活習慣に適したお薬を処方しています。
花粉症のシーズンが始まる前にぜひご相談ください。

ドライアイ

目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面に傷が生じる病気です。
エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、年々ドライアイの患者様が増えています。

ドライアイの種類によって目薬の種類も変わりますので、適切な診断を受けることをおすすめします。

飛蚊症・網膜はく離

飛蚊症とは、糸くずや黒い虫のようなものが動いて見える状態のことです。
多くは加齢によるものですが、近視の方にもよく見られる症状です。
網膜はく離や眼底出血のサインであることもありますので、早期の受診をおすすめします。

加齢性黄斑変性症

物を見るのに重要なはたらきをする黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化する病気です。
黄斑が変化すると、視野の中心が歪む、暗くなる、欠けるなどして、視力が低下します。
高齢者のQOLを著しく低下させる病気ですので、適切な治療を早期に受けられるようにOCTなどによる精密検査をおすすめします。

目と全身の健康について

糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、各種全身疾患により眼にも症状が現れることも多くあります。
特に糖尿網膜症は日本においては成人の失明原因の第一位となっています。
糖尿病の疑い、あるいは糖尿病と診断されたら眼科での精密な眼底検査をおすすめします。

病気の早期発見・早期治療のためにも、目で気になることがあればまずは眼科を受診ください。