オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは、特殊な形状のハードコンタクトレンズを就寝中に装用し、角膜の形を一時的に変化させることで、日中は裸眼で過ごせるようにする近視矯正治療です。
夜間にレンズを装用することで、角膜中央部がゆるやかに平坦化し、目に入った光が網膜上で正しくピントを結ぶようになります。
また、周辺網膜へのデフォーカス効果により、近視進行抑制効果も期待されています。
なお、効果の現れ方には個人差があります。
このような方におすすめです
- 軽度〜中等度の近視の方
- スポーツをされる方
- 日中に眼鏡やコンタクトレンズを使用したくない方
- 小児期の近視進行を抑えたい方
- レーシックやICLなどの外科的治療に抵抗がある方
就寝中に装用する治療です
オルソケラトロジーは、就寝時にレンズを装用し、起床後に外していただきます。
十分な効果を得るためには、1日6時間以上の装用が必要とされています。
特に角膜が柔らかい成長期のお子さまでは効果が得られやすく、小学生〜高校生頃までのお子さまに行われることが多い治療です。
また、近視進行抑制目的の場合は、近視進行が落ち着く17〜18歳頃まで継続が推奨されることがあります。
治療を中止した場合について
オルソケラトロジーは手術ではないため、装用を中止すると、角膜は徐々に元の形に戻ります。
一般的には、装用中止後2週間〜1か月程度で元の状態へ戻るとされています。
その後は、眼鏡や近視抑制用コンタクトレンズなど、ほかの治療方法へ切り替えることも可能です。
治療開始前の適応検査について
治療を開始する前には、適応検査とカウンセリングを行います。
検査では、
- 近視や乱視の程度
- 角膜の形状
- 目の健康状態
- 生活スタイル
などを確認し、オルソケラトロジーが適しているかを判断いたします。
トライアルレンズについて
適応が確認できた場合には、トライアルレンズを使用してフィッティングを確認します。
その際に、
- レンズの装用方法
- 取り外し方法
- レンズケアの方法
についても丁寧にご説明いたします。
レンズケアについて
オルソケラトロジーは毎日使用する治療のため、正しいレンズケアがとても重要です。
レンズの汚れや不適切な管理は、角膜感染症など重い合併症につながる可能性があります。
そのため、
- 毎日の洗浄・消毒
- レンズケースの清潔管理
- 定期的なレンズ交換
を必ず行う必要があります。
未成年の方の場合は、保護者の方による管理も大切です。
定期検査について
安全に治療を継続するためには、定期的な眼科受診が必要です。
定期検査では、
- 視力の変化
- 角膜の傷や炎症
- レンズの状態
などを確認いたします。
一般的には、
- 装用開始翌日
- 1週間後
- 2週間後
- 1か月後
に検査を行い、その後は状態に応じて3か月ごとの定期検査を行います。
安全にオルソケラトロジーを継続するためにも、必ず医師の指示に従って受診をお願いいたします。
お子さまの近視についてお気軽にご相談ください
オルソケラトロジーは、日中裸眼で過ごしながら、近視進行抑制も期待できる治療法です。
一方で、適切な適応判断や定期検査、正しいレンズ管理が非常に重要となります。
お子さまの近視や視力低下について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。